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電帳法 事務処理規程テンプレート:使い方と備え付け方

電子取引データの真実性確保のための事務処理規程について、国税庁公式サンプルの使い方・記入箇所・備え付け方をまとめました。

公印が押された正式な書類の抽象イラスト。事務処理規程を表現

電子取引データの真実性確保(改ざん防止)の手段として、最も簡単で低コストなのが 事務処理規程の整備 です。タイムスタンプや専用システムの導入と違って、Word ファイル 1 つで対応が完結します。

本記事では、国税庁公式サンプルの入手方法、記入が必要な箇所、備え付けの具体的な方法をまとめます。

国税庁公式サンプルを使えば自作不要

国税庁が個人事業主用・法人用の 2 種類を Word ファイルで公開しています。

参考資料(各種規程等のサンプル)|国税庁

ゼロから書く必要は一切ありません。このサンプルをダウンロードして、必要箇所を記入するだけです。

どちらを使うか

形態使うサンプル
個人事業主「電子取引データの訂正及び削除の防止に関する事務処理規程(個人事業者用)」
法人「電子取引データの訂正及び削除の防止に関する事務処理規程(法人用)」

小規模法人で従業員数名程度の場合、個人事業主用の内容とほぼ同じです。法人格があるなら法人用を使うのが無難です。

記入が必要な箇所

ダウンロードした Word ファイルで埋める必要があるのは以下です。

  • 屋号・社名(事業者名)
  • 代表者名(個人事業主の場合は氏名、法人は代表取締役名等)
  • 施行日(規程の運用開始日)
  • 法人の場合:責任者・担当者の役職

これだけ埋めて社内に保管すれば運用開始です。所要時間 5 分程度。

備え付けの具体的な方法

「備え付け」とは、税務調査時に提示できる状態にしておくことです。形式は問われません。

  • 印刷して書類ファイルに綴じる
  • PDF 化して経理フォルダに保存
  • 社内 Wiki やドキュメント共有ツールに掲載

電子保存でも紙保存でも構いません。重要なのは「いつ施行されたか」と「実際にその通り運用されているか」が分かる状態にしておくことです。

運用上の注意

書面と実態を一致させる

規程に書いた手順は実際にその通り運用してください。「規程上は責任者の承認を得る」と書いておきながら、実態は誰のチェックも入っていない、という状態は問題になります。

サンプルの規程は最小限の手続きしか書かれていないので、その通り運用するのは難しくありません。

改廃のタイミング

以下のいずれかが起きたら見直しの目安です。

  • 電帳法の改正
  • 担当者・責任者の変更(法人の場合)
  • 屋号・社名の変更
  • 業務フローの大幅変更

通常は数年に一度の見直しで十分です。

よくある質問

Q:税務署への届出は必要?

不要です。社内で備え付けておくだけで OK です。

Q:規程を作っただけでタイムスタンプは本当に不要?

不要です。電子取引データの真実性確保には「タイムスタンプ」「訂正削除履歴システム」「事務処理規程」の 3 択があり、どれか 1 つを選べば足ります。

Q:規程を作る前の電子データはどう扱う?

規程の施行日以降のデータが対象になります。施行日より前のデータは、当時の対応状況に応じた扱いになります(猶予措置の適用や、紙印刷との並行保存など)。

Q:どこかに登録・公証が必要?

不要です。社内で備え付けるだけです。電子契約の電子署名のような第三者認証は要りません。

おわりに

AI を使ったバックオフィス業務の効率化に興味がある方は、お問い合わせ または X @backops_jp からお気軽にどうぞ。


本記事は電子帳簿保存法の一般的な情報提供を目的としています。個別具体的な税務判断・会計処理については、必ず税理士・所轄税務署にご確認ください。詳細は 免責事項 をご覧ください。